2007-02-06 クラシックから学べ! (キーボードマガジン 1995年11月号に掲載) その2 古本読み返し 「Part2 クラシックの名曲にコードネームを付けてみる 小林智 著」の続きより ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」 2回の転調 下属調への転調ののち、下属調から見て長三度上への転調をする。ドミナントとしてVやVsus4が使用されて導音を含むドミナントモーションが避けられているのが曲の特徴となっている。 下属調へ転調するI-♭VIIの順次下行 フォーレ「シシリエンヌ」 マイナー調のVm(onVII)は、IIIへの誘導 Im、Im(onVII)、Im、Im(on#VI)のクリシェに続き、Vが期待されるところでベースを上げてVm(onVII)となる。ベースをVIIとすることで、その五度下のIIIが自然に導かれる。 ♭II-I7-IVmは五度上への転調 ♭II-I7-IVm は五度上の調における♭VI-V7-Im にあたる。♭VI-V7 はIIm-V7(トゥーファイブ)の置き換えとして働く。