イメージによる一時転調習得法
キーボードマガジン 1995年11月号 「使いこなす作曲理論 第35回 小林智 著」に掲載
Cメジャー調のスケール音で構成されるコード
C, Dm, Em, F, G, Am, Bm(♭5)
Cメジャーに一時的に「連れてこれる」コード
このうち、Dm, Em, F, G, Amの5つへドミナントモーション(強進行)するコードは、スケール以外の音を持つコードであってもCメージャー調の中に「連れて来て」一時的に使うこと(一時転調)ができる。
Cメジャー調の各コードへのドミナントモーション
- A7からDmへ
- B7からEmへ
- C7からFへ
- D7からGへ
- E7からAmへ
ドミナントモーションの連続でジャズ風味に
キーボードマガジン2000年11月号の特集として掲載された「インスタント・コードワーク入門 ヲノサトル 著」の中で「ジャズ風味をかもし出す8小節」として紹介されたものは、このドミナントモーションのみで循環する8小節ループだということが分かりました。スケール以外の音がたくさん使われているんですね。ただし、この場合は一時転調というよりも、ブルーノートとしてテンションが使われていると思います。
IIm7(9)- V7 - I7 - IV♭△7(9) - VII7(♭5) - III7(♭9) - VIm7(9) - VI7 (- IIm7(9)へ戻る。)
確かにすべてのルートモーション(ルートがVIからVIへと変わらない2小節は除く。)が四度上への強進行になっています。