Excelの「ツール」メニューと意思決定

Excelの極意〈5〉データの集計と分析―Excel 97/2000/2002/2003対応 (Excelの極意 5)
MBA定量分析と意思決定
MBA定量分析と意思決定
Excelの極意〈5〉データの集計と分析―Excel 97/2000/2002/2003対応 (Excelの極意 5)
2冊の本で同じ対象を扱う箇所。

基本統計量

(Excel P199 「ツールメニュー」の分析ツール。アドオンが必要。Excelの分析ツールのセットアップ方法)

平均

合計÷個数

メジアン

データの中間値

モード

もっとも多く出現する値

分散と標準偏差(定量分析P52)

分散はデータのばらつきの程度を表す。
標準偏差は分散の平方根である。平均値の周辺に集中しているか、離れて分散しているかを表す。Excelの関数ではSTDEV関数とSTDEVP関数でも計算できる。標準偏差は、正規分布している集団を評価する場合に、より効果的になる。

標準誤差(定量分析P58)

標準偏差÷標本数の平方根。取り出したサンプルが母集団の傾向からかけ離れている度合を表す。
定量分析P58によると、母集団のデータ数が多くなるにつれて、母集団を代表するのに必要なサンプル数も多くなるが、母集団が1万を超えるあたりから必要サンプル数の増加はごく小さくなる。このとき一般的に、サンプル数は700程度あれば十分だが、通常は300から400程度でも大きく外れることはないとされている。

度数分布とヒストグラム

データの特徴を把握するために「度数分布表」を作ってそれをグラフ化した「ヒストグラム」(Excel P200)
階級の幅を適切にするためにスタージェスの公式を用いる。(定量分析P44)

スタージェスの公式にはlogという関数が用いられます。Excel2003のヘルプ記載によると

LOG
指定された数を底とする数値の対数を返します。

書式:LOG(数値,底)
数値:対数を求める正の実数を指定します。
底:対数の底を指定します。底を省略すると、10 を指定したと見なされます。

使用例
=LOG(10) 10 の対数を求めます (1)
=LOG(8, 2) 2 を底とする 8 の対数を求めます (3)
=LOG(86, 2.7182818) e を底とする 86 の対数を求めます (4.454347)

分析ツール「回帰分析」

あるデータを予測するときに使う手法(Excel P202)
X軸に原因となる説明変数、Y軸に結果となる従属変数(Excelでは「目的変数」)(定量分析P63)

重相関R (重相関係数)

相関の強さを「相関係数」で表す。相関係数は-1から1の範囲。(定量分析P61)
一般には0.7以上あれば相関関係があると認められると評価(Excel P203)

重決定R2(重相関Rの2乗)

全体のうち、X軸とY軸の相関で説明がつく割合。