文字と貨幣

日本語はどこから生まれたか―「日本語」・「インド=ヨーロッパ語」同一起源説 (ベスト新書) 工藤進 著
文字が一般に用いられるようになる以前の世界に存在した、文字に対する不信。

文字を知りながら書くことはなかったイエスも古代の常識を守ったのである。(P26)

貨幣通貨と権力とを結び付けようとするこの敵を、何千年も前から行われている贈答交換の神秘的な力(中略)で打ち破る。(P29)

識字と経済

人々の間に文字が広がったことによって貨幣経済も広まったことをたとえに、情報が人々に開放されることで超象徴経済が始まるという説明が、アルビントフラーの本にあったと思います。
パワーシフト―21世紀へと変容する知識と富と暴力〈上〉 (中公文庫) アルビン トフラー 著