Excelで作成するグラフの移動平均(Moving Average)は、データの周期性に単位をあわせる

ウェブ解析のプロセスでExcelでグラフを作るときに、そのデータの傾向を表すために近似曲線(Trend Line)を表示させることが多くあります。トレンドラインを用いないと、日々のデータの揺れが大きすぎて傾向を読み取るのが難しくなります。

いろいろな種類のトレンドラインの中で、データの短期的な揺れを抑えて中期的な変化の傾向を見るためには、移動平均を利用します。これを用いるコツは、「単位」の設定をデータの短期的な揺れの周期にあわせることです。デイリーのデータがあって1週間で高低を繰り返す傾向がはっきりしているならば、7日間の移動平均にすることで週の中の上下を平坦にして、週をまたぐレベルの変化を読み取りやすくなります。週ごとの波と、月ごとの波を両方平滑化したいならば、28日間の平均にしてもよいでしょう。

Excelの近似曲線(Trendline)につくR2=は、トレンドラインが実際の数値の何%を説明しているかを表す

移動平均以外のトレンドラインを利用するときに表示させることができるR2(R-Square)は、R2=1.0に近づくほど、トレンドラインが実際のデータを説明できていることを表す。R2=0.7であれば、70%がトレンドラインで説明でき、残りの30%がそれ以外の理由で発生する誤差の影響だということ。

R2を求めるRSQ()関数もあり、引数として目的変数と予測値の列を与える。