ブーレーズの80年代の電子音響についての言葉

「『レポン』をめぐって」1985年、ヨーゼフ ホイスラーによるインタビュー (訳 笠羽映子)
ユリイカ 特集ピエール・ブーレーズ 1995年に掲載

言及された言葉

録音テープ

P223 「可能にするための詩」以降に用いた。

同期調整

P223 録音テープを使用する作品では、つねに同期調整を気にしなければならなかった。

演奏解釈の偶然の余地がない

P223 つねに同期調整を気にしなければならなかったことによって。

心理学的な時間と年代学的な時間

P223 演奏家の時間と録音テープの時間を比較して。その2つを結びつけることはほとんど不可能とコメント。

リアルタイム

P224 当時の電子音楽の領域でもっとも重要な体験を質問されて。

最後の瞬間にパラメータを変える

P225 プログラムの実行がリアルタイムに行えるようになったことによる将来の可能性に触れて。

リング変調

P225 「レポン」におけるアナログの音響変形

周波数変調(FM)

P225 「レポン」におけるアナログの音響変形

位相シフト

P225 「壁紙 - 音楽(ウォールペーパーミュージック)」におけるアナログの音響変形

遅延(ディレイ)

P225 85年当時にデジタル化が可能になった音響変形として。

シークェンス(系列情報)

P225 複数の遅延(ディレイ)を組み合わせて、「ひとつの響き」にリズム的なプロフィールを与えることによって生まれる素材として。特に再生時に変化を与えることにも言及。さらにP226では、2種類以上のシークェンスを再生時にリアルタイムに切り替えることに「規則性を回避すること」として言及。