マイナーのブルーススウィング演奏のコンセプト
ブルーススウィングは前の章のブルースのように12小節のコーラスで3コードの構造を持つ。ブルースとの大きな違いは、3連符の真ん中を休符にすること。(P58)
ページ数は日本語版の「バークリー・プラクティスメソッド キーボード」より。現在アマゾンで購入可能なのは英語版。
サンプル曲の構造
キーボードによる伴奏パートの組み立て方
4度上のメジャーコードを交えたコンピング
ブルースと同様にフォーム上に表示されているコードの4度上のコードを交える。ただし、マイナー調の場合には4度上のメジャーコードを交える。マイナーコードの間にメジャーコードを交えるコンピングパターンは、全体的な印象がマイナーになる。
コード | I |
コンピング | I-IV-I (IVはメジャーコード) |
これをDmのコードにあてはめると、
コード表示 | Dm |
コンピング | Dm-G-Dm |
コード表示 | Gm |
コンピング | Gm-C-Gm |
コンピングの流れをスムースにするヴォイスリーディング
コンピングの流れが滑らかになるように、転回形を利用する。
サンプル曲の場合、DmとGの共通音であるDがトップになるように、Dmは第1転回形を使う。トップの音が維持されて、下の2音が動くのは典型的なパターン。
ソロパートの音使い
スケールは2種類
DマイナーペンタトニックとDブルーススケールの両方が使える。(P61)
ドローン効果 (P68)
Dブルーススケールの各トーンに重ねて、音を引き伸ばしたような印象にする効果がある。
ドローン音 | F | F | D | D | D | D | D |
ブルーススケール(下降) | D | C | A | A♭ | G | F | D |
スウィングに関係する言葉
(P58)
スウィングのドラムのたたき方にダブルシャッフルと呼ばれるものがある。
スウィング独特のベースラインはウォーキングベース。
8分音符を跳ねるリズムで演奏することをバウンスと呼ぶこともある。