12小節のブルース演奏のコンセプト

ページ数は日本語版の「バークリー・プラクティスメソッド キーボード」より。現在アマゾンで購入可能なのは英語版Berklee Practice Method Keyboard: Get Your Band Together

3コードのブルース(P37)

ブルースの曲ではI, IV, Vの3コードが使われる。Fキーの場合、F, B♭, C。12小節が1コーラスとなる。

付属CD収録の課題曲は基本的なブルース進行:
1 2 3 4
F F F F
B♭ B♭ F F
C B♭ F F

これを演奏するときに、以下のようなテクニックを用いるのが伝統となっている。

コンピングは4度上のコードを交える(P38、P51)

曲の進行は3コードだが、伝統的なブルースでは各主要3コードのそれぞれ4度上のコード(の第2転回形)をまぜて演奏されることが多い。

  • FのパートではB♭
  • B♭のパートではE♭
  • CのパートではF
4度上を交えたコンピングのコンセプト

たとえばFのパートではB♭を使い、

コード F
コンピング F-B♭-F

のようなコード使いをする。

ドミナント 7th コード (P39)

ブルースでは、各コードのルートに対する♭7 (フラットセブンス)を交えたコードを頻繁に用いる。

I (Fのパート)
コード F
コンピングA F-B♭-F
コンピングB F-B♭-F7-B♭
IV (B♭のパート)
コード F
コンピングA B♭-F♭-B♭
コンピングB B♭-F♭-B♭7-F♭

マイナーペンタトニックとブルーススケール(P43)

ブルースのメロディパートでは、ブルーススケールを用いる。マイナーペンタトニックスケールに♭5を追加するとブルーススケールになる。F、B♭、Cのどのパートでも、Fマイナーブルーススケールが使用できるので、各コードにたいしてどのようなサウンドになるか注意しながらトレーニングする。