医者と対面しなければ病名は分からないが、そのために5時間割く可能性があるとしたら、病院に行く必要があるか判断する手段はあるだろうか?堂々巡りだ。

7:40に待合室に入り、8:00に配られた整理券の番号が28番だった。
家で食事をして10:00ごろ病院に行ってみると、いま診察を受けているのが16人目だった。
診察は9:00から始まっているので1時間に15人とすると、私の順番が回ってくるのは11:00前ということになりそうだ。
と思っていたら、診察が終わったのは12:05で、会計が終わったのは12:20ごろ。
薬局に行って薬をもらい終わったのは12:40ごろだった。
7:40から12:40の5時間のうち、診察時間は5分ぐらい。鼻とのどの吸入に6分ぐらい。薬局での薬の説明は3分ぐらいだっただろう。
14分間のサービスために5時間使ったということになる。

患者に「与えられた」待ち時間

今日の私の待つという行動の目的は「その場にいること」だ。
いつ呼び出されるか分からない。呼び出されたときにその場にいなければ、その分トータルの所要時間が長くなってしまう。
今すぐ診察を受けることができないならば、それまで時間を「待つ」以外の方法で最適化することはできないだろうか。
それができないから、ついつい症状を放置して手も足もでない状況になってからこの責め苦を味わうハメになる。
もうちょっと症状が軽いうちに来て、気軽に診察を受けたいと内心では思っているのだが。

医者不足なのだろうか。

「エキスパート」が不足しているという話がいろいろな業界から聞こえてくる。
過去に耳にして印象的だったのは精神医療の世界の話で、患者の増加に対して国家資格を持ったドクターが不足しているが、ドクターを増やすよりも簡単な方法があるのだそうだ。
患者が多すぎる原因は、病院で治療を受けなくても解決できる問題を持った人が症状を放置して悪化した結果なので、手前の段階で解決すれば医師不足にはならない。
「手前の段階」にある人の問題を解決する方法、そのための人材の育成方法は、過去の研究から導き出されメソッドがほぼ整っており、後は問題を抱えた人にリーチできる方法さえ作れば、、、という話だった。