フィンランドシステムの発案者はだれ?

解説されているフィンランドシステムは読む限り大変すばらしいものに思え、では、いったいこの仕組みを発案したのは誰なのだろう?他の地域でこれを実現するには、どういった立場の人が主導すればいいのだろう?と感じ、そのことが後に明かされることを期待しながら第1部を読み終わりました。

ザ・フィンランド・システム―日本ビジネス再生の鍵は、フィンランド(世界競争力1位)にある

ザ・フィンランド・システム―日本ビジネス再生の鍵は、フィンランド(世界競争力1位)にある

しかし第1部の最後には、このシステムは特定の人物のリーダーシップではなく、フィンランドの社会全体から生まれた発想で形作られているというようなことがまとめとして書かれています。

盛岡市は?ユタ州は?

ここまでを読んで私は故郷、岩手県盛岡市でこんなシステムを育てることはできないだろうか?と夢想しますが、ふと、2年前に訪れたアメリカ合衆国ユタ州フィンランドによく似たシステムをすでに持っているのではないか?という仮説もよぎりました。ユタ州では収入からかなりの額を教団に収めて、教育や福祉に役立てようとする人が多いと聞いています。また、アメリカのテクノロジー発展の過程で欠かせない役割を演じた人物にユタ州の出身、またはユタ州立大学の関係者で、ともにユタ州福祉システムの恩恵を受けた人が多いとも言われています。