トランクルームから解き放たれたEX-PROのX1。プリ-プリアンプって、なに。

パッシブギターの信号を変換して、劣化とノイズを防ぐ

メーカーの説明によると、この機材を使ってパッシブピックアップのギター信号を「ハイインピーダンス」から「ローインピーダンス」に変換するとあります。そうすると信号の劣化が防げて、ノイズも防げると説明されています。

パッシブピックアップというのは、アクティブピックアップじゃないやつ。 = 電池を使わないやつですね。
パッシブピックアップの信号は簡単に言うと弱い信号なので、ケーブルの長さが長くなるとアンプに届くまでに劣化してしまいます。また、ケーブルが長いとノイズを拾いやすくなるので、長いケーブルの後でノイズを消そうとしても難しいです。
そこで、ギターから出た信号を「強化」する機材がいくつもあり、最近はバッファアンプという名前で売られています。また、Bossのエフェクターなどにもバッファアンプが内蔵されています。ただし、このバッファアンプの品質によってギターの音が変わってしまうことも多々あります。(Bossのエフェクターは、つないだだけでEffect Offの状態でも音が変わると言われるのはこのバッファアンプを通しているせいのようです。)

EX-PROのX1は「音の印象を一切変えない」という触れ込み

この機材はインピーダンス変換で信号を「強化」しながら、音色は変えないという触れ込みで発売されました。確かに、私の耳にはほとんど何も変わっていないように聴こえます。
それどころか、本当に信号が「強化」されたかも良く分かりません。これが正直な感想です。すみません。ノイズに強くなった、またサスティンが良くなった、と感じるためにはこんなことが必要なんじゃないか、という条件を想像してみます。

  1. ピックアップがパッシブ (必須)
  2. アンプが真空管アンプ (必須)
  3. ケーブルがそこそこ長い

それと、もしかするとBossのエフェクターのような、バッファアンプを搭載している機材をたくさんつなぐときに使用するといいのかもしれませんね。

ずっと眠らせていました

上記に白状した通り、使ってみてあまりにも効果が分からなかったので、もう何年も眠らせていました。
しかもその後、アクティブピックアップを使い始めたのでよけいに必要性が薄れ、ここ4年ぐらいはトランクルームにしまっていたぐらい。でも先日、家に持ち帰りました。真空管アンプを使うギタリストの方に試してもらおうと思って。
私が使っているトランクルームのキュラーズは、行くと楽器や機材を運んでいる方とよくすれ違います。